「8歳のキャプテン誕生!息子との野球週末が教えてくれた事」
22日(土)と23日(日)は、息子の野球の試合を応援しに家族で出かけました。
低学年ながら下の子達のチームキャプテンを任された息子。
まだ小さいけれど、チームを引っ張る姿を想像して、私も内心ワクワクしていました。
土曜日の試練:期待とは裏腹のスタート
土曜日は試合前に学校のグラウンドでバッティング練習からスタートしました。
ところが、そこで事件が…
息子が顔にデッドボールを受けてしまい、痛さとショックで泣き出してしまったんです。
「うわ、最悪の幕開けだ…」と、親ながら笑うしかありませんでした。
気持ちが落ち込んだまま球場に到着した息子でしたが、トラブルは止まらず。
ノック中に転んで足を打撲し、テンションは完全にどん底。
私も励ましはしたんですが、キャプテンとしてみんなを引っ張るどころか、周りから励まされる側になってしまいました。
試合が始まっても、声は出ない、守備はミス続き、バッティングも冴えず、チームはあえなく敗退。
期待していた分、正直がっかりした気持ちもありました。
小さい体で頑張ろうとしているのに、思うようにいかない。
そんな息子の気持ちを考えると、親としても少し不甲斐ないという気持ちになりました。
その夜の会話:お風呂での真剣なひととき
その夜、お風呂で息子と2人でゆっくり話すことにしました。
「パパは負けたことは気にしてないよ。デッドボールや転んで泣いてしまうのもわかる。でも、試合に出るなら、自分自身が強くなって気持ちを切り替えないといけないよ」と伝えました。
特にキャプテンとして声を出さないことがチームにどれだけマイナスになるか、8歳の息子にもわかるように丁寧に話しました。
「みんなが勝ちたいって気持ちで頑張ってる中で、キャプテンがどう動くかでチームが変わるんだよ」と、少し背伸びした言葉も使ってしまったかもしれません。
息子が野球を始めてから、これほど真剣に話したのは初めてだった気がします。
私は普段、他の子たちの練習風景も見てきましたしコーチとして入る事も多々あります。
息子への期待はもちろんありますが、それ以上に、野球を通じて成長してほしいという願いがあります。
低学年でも、キャプテンの役割を考えるきっかけになってほしい。
そんな思いを込めて話しました。
息子は黙って聞いていましたが、時折うなずく姿に、少しでも心に響いているのかなと感じました。
日曜日の変化:小さなキャプテンの目覚め
そして迎えた日曜の試合。
朝、グラウンドに着いた息子は一番乗りで、コーチたちに元気よく挨拶をしていました。
さらに、自分たちの試合の荷物を車に積む手伝いを率先してやってくれていて、驚きました。
土曜日の落ち込みが嘘のような姿でした。
試合が始まると、1回裏にピッチャーが2ランホームランを打たれてしまいました。
でも、息子は大きな声で「気にしない気にしない!いいボールが入ってるよ!」とチームを励ましていました。
最終回まで6点ビハインドで無得点が続き、厳しい展開でしたが、フォアボールでランナーが2人出たところで息子の打順が回ってきました。
2ストライク1ボールと追い込まれても、焦った様子はなく、見事に三遊間を抜ける2ベースヒットを放ってくれたんです。
普段は照れ屋でガッツポーズなんてしない息子が、手を挙げて監督に喜びを伝える姿を見たとき、親バカではありますが「小さなキャプテンが誕生した!」と心の中で感じました。
試合は負けてしまったけれど、息子の成長を感じるには十分すぎる一幕でした。
親として学んだこと:子どもの力を信じる
私が土曜の夜に話したことが、8歳の息子にどれだけ伝わったかは正直わかりません。
難しい言葉も使ったし、キャプテンとしての責任なんて、まだ早いかもしれないとも思いました。
でも、日曜日の息子の姿を見て、子どもの理解する力、汲み取る力を甘く見てはいけないと気づかされました。
息子がどうやって野球に向き合うかは、親の関わり方次第で変わる部分もあるんだなと実感しています。
私が期待する以上に、息子は自分で感じて、考えて、行動に移していたのかもしれません。親として、もっと信じてあげて、色々なことを話してみよう。
そう思わせてくれた週末でした。
皆さんもぜひ、お子さんと一緒に過ごす時間を大切に、思い切って本音を話してみてください。
子どもたちの小さな心に、意外と大きな何かが響くかもしれません。
そして、その成長を見守る喜びは、親にしか味わえない特別なものだと思います。